心支える専門家が不足

 2万人近い死者、行方不明者が出た東日本大震災から明日で1年になりますが、その被災地では、福島県立医大の専門家らによるNPO法人が福島県相馬市に心のケアの拠点として精神科外来「メンタルクリニックなごみ」と災害対応型の「相馬広域こころのケアセンターなごみ」を開いて活動しています。

 震災発生直後はとにかく物質的な援助が必要ですが、時間がたつにつれて精神的ケアが必要になってきます。家や仕事、家族を失い、将来への展望も見いだせない状態がいつまでも続くようでは、どんな人間でも精神的な影響は避けられないでしょう。

 実際被災地ではアルコール依存症の問題も発生していると言いますが、断酒会のような自助グループはなく、専門の医師もいない状態だそうです。
 元々人と人との繋がりが強い地方の農村部、それがバラバラに避難して仮設住宅などに入居、周囲との繋がりが絶たれ仕事も無いため引きこもりがちになり、しかも家族を失って孤立するため異常に気づくのも遅くなります。やはり継続定期な専門家の助けが必要でしょう。