天守閣木造復元調査

 名古屋市は2日、名古屋城天守閣の木造復元可能性を検討するため、名古屋城整備課題調査業務委託を入札後資格確認型一般競争入札で公告しました。天守閣を木造復元する場合、1959年竣工した現天守閣を解体する必要があり、解体による影響などを検討調査するとしています。

 名古屋城は1609年(慶長14年)に徳川家康によって、尾張国愛知郡名古屋(現在の愛知県名古屋市中区・北区)に築城され、徳川御三家の一つでもある尾張徳川家17代の居城として明治まで利用されました。姫路城、熊本城とともに日本三名城に数えられ、伊勢音頭にも「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」と詠われるほどでした。しかし、1945年(昭和20年)5月14日の名古屋空襲により、本丸御殿、大天守、小天守、東北隅櫓、正門、金鯱などが焼夷弾の直撃を受けて焼失。
 1959年(昭和34年)、地元商店街の尽力や全国からの寄付により天守閣が再建され、復元された金鯱とともに名古屋のシンボルとなっていました。

 2009年(平成21年)名古屋市の河村たかし市長は定例記者会見で、名古屋城天守閣を現在のコンクリート造から木造に建て直すことを本格的に検討すると発表。2013年(平成25年)1月4日、名古屋市は2013年度から、名古屋城の天守閣を現在の鉄筋コンクリート製から本来の木造に建て直す復元事業に着手すると発表しました。

 ちなみに、2012年2月に開催された「名古屋城の将来を語る市民大討論会」では、高価なヒノキを使用するため、木造復元には342億円の費用が必要という試算が示されています。また、必要な材木をすべて日本で調達することが困難であることなどの課題も指摘されました。市はコンクリート性の現天守閣を耐震改修する場合は、工期3年で総工費約29億円と試算しています。