中国、EUへ報復措置

 EUが中国製太陽光発電パネルに反ダンピング(不当廉売)関税を課すのに対抗して、中国政府はEU産ワインの反ダンピング調査をする報復措置に出ました。

 中国は、EUのワインが中国で不当に安く販売されているとして、反ダンピング調査を始めると発表。商務省は「EUからの輸入ワインが、ダンピングや補助金などの不当な商慣行を通じて入り、中国のワイン生産に打撃を与えた」としています。
 中国はフランスのワインやスピリッツの3番目の輸出市場。2012年に輸出されたヨーロッパ産ワイン7億6300万ユーロのうち、中国向けは5億4600万ユーロを占めます。ボルドーワイン生産量の10%以上が輸出され、金額では15%以上を占めており、フランスの中国へのワイン輸出は、2007年から6倍に伸びています。

 欧州委員会は6月4日、中国製の太陽光パネルが不当に安い価格で輸入・販売されている問題について、同製品に反ダンピング(不当廉売)課税を導入すると発表していました。ドイツなど、中国市場で利益を挙げている国は報復を恐れて課税に慎重でしたが、欧州委は域内の企業が不当な競争条件によって被害を受けていると判断。税率は当初2カ月は11.8%とし、中国側の対応がなければ平均47.6%に引き上げられます。
 中国からEUへの太陽光パネルの輸出額は2011年実績で210億ユーロ(2兆7000億円)で、最大の輸出市場。中国は同課税について保護主義だと批判していました。