工場排水からレアメタル

 微生物を閉じこめたバイオカプセルを使い、工業排水などに含まれるレアメタルを低コスト・短時間で回収する新技術を森下仁丹が開発しました。

 森下仁丹は、ビフィズス菌のサプリメント開発で培った技術を応用し、回収用のカプセル(直径2~3ミリ)を開発。微生物を高濃度に詰めたカプセルを装置に入れ、その装置を工場の排水設備に組み込んで排水を通す事で、カプセル内の微生物にレアメタルが取り込まれ、カプセルを取り出して燃やすとレアメタルが回収できるという仕組みです。

 森下仁丹と三菱商事は、開発した装置を全国の工場に販売、またはリースする事業を今年度中に始める予定です。微生物を使ったレアメタル回収を本格的に事業化するのは国内では初めてで、世界的にも珍しく、今後海外への販売も目指すとしています。

 電子部品工場や自動車工場などレアメタルを扱う工場では、製造過程で出るレアメタルの残りかすが排水に溶け出すことが多い。これを効率よく回収できるようになれば、レアメタルの殆どを輸入に頼る日本にとっては大きな意味があります。この装置が世界的に広がって、レアメタルの効率的な利用が出来れば、レアメタルの国際価格に影響する、かもしれません。

痩せすぎの女性と高まるリスク

 筑波大水戸地域医療教育センターの谷内洋子博士研究員らの分析によって、20歳のときに痩せている女性が妊娠すると、妊娠糖尿病になる危険性が高まることが明らかになりました。欧米の研究で、肥満が妊娠糖尿病を起こしやすいことは知られていましたが、痩せている事との関連が確認されたのは初めてです。

 妊娠をきっかけにインスリンの働きが落ち、インスリン分泌量が十分に増えずに血糖値が高くなる状態を妊娠糖尿病といいます。妊娠糖尿病になると、胎児が大きくなりすぎたり、早産や妊娠高血圧症候群を起こす恐れがあります。
 研究チームは2008~2010年に、糖尿病になったことがない妊娠初期の女性624人を追跡調査しました。その結果、妊娠中期までに28人が妊娠糖尿病を発症したと言う事です。女性たちの20歳時点の体重を聞き、分析した結果、BMI(体格指数)が18未満の「痩せている」に該当する体重だった女性は、BMIが18以上で肥満でもない女性と比べ、妊娠糖尿病を発症する可能性が4.85倍も高かった事が判明したのです。

 痩せている女性は、青年期に必要な栄養の不足や筋肉量が少ないことが血糖値を高めている可能性が指摘されています。研究チームの曽根博仁・筑波大教授(内科)は「30代ぐらいまで痩せすぎの女性が多いのが日本の特徴。痩せていることが美しいとの風潮や意識を見直す必要がある」と話しています。

海外衛星初搭載のH2Aロケット、18日打ち上げへ

 韓国の衛星を搭載したH2Aロケット21号機が、18日未明に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。日本のロケットが海外からの衛星打ち上げを受注するのは、今回が初めて。

 打ち上げられるのは韓国の多目的実用衛星「KOMPSAT―3(愛称・アリラン3号)」。光学カメラを搭載し、地図作りや環境、農業などに役立つ高解像度の画像を撮影することを目的とした衛星です。

 海外衛星の打ち上げは、日本の宇宙関係者にとって長年の悲願ででした。成功すれば、世界の衛星打ち上げ市場にアピール出来ます。種子島では、韓国からの訪問客を歓迎するムードも高まっているそうです。

 H2Aの打ち上げは、2003年の6号機失敗以降14回連続で成功しており、成功率は信頼性の目安とされる95%に達しています。しかし、現在までの所海外衛星打ち上げの実績はないため、同社の浅田正一郎・宇宙事業部長は「打ち上げを成功させ、国際市場での信用力を高めたい」としています。