痩せすぎの女性と高まるリスク

 筑波大水戸地域医療教育センターの谷内洋子博士研究員らの分析によって、20歳のときに痩せている女性が妊娠すると、妊娠糖尿病になる危険性が高まることが明らかになりました。欧米の研究で、肥満が妊娠糖尿病を起こしやすいことは知られていましたが、痩せている事との関連が確認されたのは初めてです。

 妊娠をきっかけにインスリンの働きが落ち、インスリン分泌量が十分に増えずに血糖値が高くなる状態を妊娠糖尿病といいます。妊娠糖尿病になると、胎児が大きくなりすぎたり、早産や妊娠高血圧症候群を起こす恐れがあります。
 研究チームは2008~2010年に、糖尿病になったことがない妊娠初期の女性624人を追跡調査しました。その結果、妊娠中期までに28人が妊娠糖尿病を発症したと言う事です。女性たちの20歳時点の体重を聞き、分析した結果、BMI(体格指数)が18未満の「痩せている」に該当する体重だった女性は、BMIが18以上で肥満でもない女性と比べ、妊娠糖尿病を発症する可能性が4.85倍も高かった事が判明したのです。

 痩せている女性は、青年期に必要な栄養の不足や筋肉量が少ないことが血糖値を高めている可能性が指摘されています。研究チームの曽根博仁・筑波大教授(内科)は「30代ぐらいまで痩せすぎの女性が多いのが日本の特徴。痩せていることが美しいとの風潮や意識を見直す必要がある」と話しています。

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